Fランクビルメンはまブログ

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第19話 管理室で鳴る警報のお話

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今日は、管理室で待機中に鳴る警報について紹介しようと思います。

 

ビルメンの待機場所は、防災センターだったり、管理室だったりします。室内には監視盤や制御盤が設置されています。何か異常が発生すると警報が鳴ります。警報が鳴る事を発報するともいいます。現場に配属になると最初は2人泊まりですが、実習が終わると1人泊りになります。1人泊まりになってから警報が鳴ると慌ててしまうと思います。私も実習が終わって1人泊まりになった頃は「何も発報しないでくれ~!発報してもいいけど俺の時には発報しないでくれ~!他の人の時に発報して下さい!」とお祈りしながら仮眠していました。しかし現実は甘くはないです、同僚のみんながいる時には発報せず、一人ぼっちの時に発報するものです。発報しても慌てず落ち着いて冷静に行動して下さい、わからなければ勝手な操作はせずに責任者に連絡して聞いて下さい。

では、管理室で待機中に鳴る警報の種類について紹介します。

 

①火災を感知する火報盤

②侵入者を感知する防犯監視盤

③空調を制御している空調制御盤

④給排水ポンプや受水槽・排水槽を監視している制御盤 

⑤電気設備監視している監視盤

 

①~⑥の監視盤が管理室に設置されています。(建物の規模によっては設置されている監視盤に違いはあると思います。)大きいビルになると中央監視装置といって1台のパソコンでまとめて監視しているのが主流だと思います。何か異常が発生するとパソコン画面に表示されます。

 

普通のビルであれば発報する事する事は、あんまりありません。私はオフィスビルで22年間働いていますが、設備関係の発報は、3ヵ月に1回くらい、火報盤の発報は1年に1回くらい、防犯関係の発報は1ヶ月に1回くらいです。その現場でよく発生している発報なら過去の記録を読んで参考にした方がいいと思います。業務日誌や不具合対応記録に発報した時にどんな対応をしたのか記録が書かれています。ここで問題なのが書くのをめんどくさがる人は、詳しく書こうとしないので、どんな対応をしたのかよくわかりません。知らない人が読んでもわかるように詳しく書くようにして下さい。

 

①火災を感知する火報盤について

各部屋には煙感知器や熱感知器が設置されています。1年に1回くらい発報しますが、すべて誤報です。本当の火災で発報した経験はまだありません。発報の原因は、機器不良だったり、飲食店が調理中に発生させた水蒸気が原因だったりします。機器不良の場合は、故障した感知器を交換すれば復旧します。飲食店で発報した場合は、今後も調理中に発報する事が考えられるので、感知器の位置をずらします。夜間に発報すると非常ベルが鳴り響いてすごいうるさいです。近隣住民から苦情が来るので、早く発報現場を確認しにいって異常がない事を確認したら早く非常ベルを停止させます。すばやい対応が求められます。

 

②侵入者を感知する防犯監視盤について

大きいビルだと入居している各テナントごとに警備がセットできるようになっています。各テナントの一番最後に帰る人が、自分のテナントの警備をセットします。その時、テナント内をよく確認せずに警戒をセットすると発報します。例えば、トイレの中に人が残っているのに警備をセットしたり、施錠されていない窓や扉があるのに警備をセットして発報する事があります。発報した場合は、またテナントに戻ってもらって確認してもらいます。原因は、ほとんど扉の施錠忘れです。たまに機器不良の時もあります。発報した為、テナント内を確認しても人は残っておらず、窓や扉も全部しまっている場合、警備センサーのチェックを行います。天井に設置されている熱線センサーや扉に設置されているストライクスイッチが故障している事もあります。そういう場合は、後日、業者に来てもらって修理交換になります。センサーの交換は難しくはないので、予備品を買って保管している現場ならビルメンが交換作業をやると思います。

 

③空調を制御している空調制御盤について

管理室に設置されている空調制御盤で運転時間設定・温度設定・暖房冷房送風設定などを行っています。たまにタイマー不一致で警報が鳴る事があります。例えば8時に運転開始設定をしているのに8時1分に運転を開始した場合、タイマー不一致で発報します。不一致の原因はよくわかりません。制御基板を交換すれば直るかもしれませんが直らないかもしれません、オーナーから修理代金を出してもらって直らなかったら問題になるので、そのままにしておきます。1分の誤差なので何も支障はないので大丈夫です。

管理室に設置されている空調制御盤は、運転設定をするだけなので、タイマー不一致などの警報は出ますが故障関係の警報は鳴りません。空調機を使用しているテナントさんから連絡が来て故障した事がわかります。例えば「冷房が出ません」とか「天井からポタポタ水が落ちてきます」という連絡が来て空調機に異常が発生している事がわかります。冷房が出ない場合は、定期点検を行っている業者に来てもらって点検してもらいます。基盤不良だったりコンプレッサー異常だったりします。後日部品交換になりますが、それまでは冷房が出ないの暑くて大変です。天井からポタポタ水が漏るのは二つの原因が考えられます。吹き出し口からポタっと水滴が落ちる程度なら結露が原因なので空調機の設定温度を少し上げます。空調機の横からポタポタポタ~っと水が常に落ちてくる状態ならドレン排水管詰まりが原因です。業者に来てもらってドレン排水管洗浄をしてもらいます。業者が到着するまではバケツとビニールシートを設置します、天井から落ちて来る水をバケツに入るようビニールシートで道を作りますにします。定期的に確認しに行ってバケツに水が溜まっていたら捨てに行きます。

 

④給排水ポンプや受水槽・排水槽を監視している制御盤について

受水槽には電極棒が入っていて、水が入りすぎると満水警報、水が減りすぎると減水警報が出るようになっています。受水槽は綺麗な水なので発報する事は、ほぼありません。たまに発報するのが排水槽の方です。排水槽には汚水槽・雑排水槽・湧水槽・雨水槽などがあります。排水槽は汚れた水を溜めるところなので故障が発生しやすいです。例えば電極棒に異物が付着したり、排水ポンプに異物が詰まったり、電極ホルダー端子に水が浸入して発報します。異物が詰まった場合は、異物を除去すれば復旧します。端子が水に濡れてしまった場合は、しっかり乾かした後に、水が入ってこないようにテープで塞いでおけば大丈夫です。

 

⑤電気設備監視している監視盤

 めったに電気設備の警報は出る事はないんですが、たまに漏電警報が出る事があります。リセットスイッチがあるので、リセットスイッチを押して復旧すれば問題はありませんが、復旧しなかった場合はちょっと大変です。漏電している場所を探さないといけません。まず地下の電気室に行って、漏電ランプが点灯している盤を探します。電気室には、一般電灯盤1・一般電灯盤2・一般動力盤1・一般動力盤2などの盤が設置されています。漏電した盤には赤ランプが点灯しています。一般動力盤1の漏電ランプが点灯していました。一般動力盤1の上に登ると線が出ています。1回路3本あるとして5回路15本の線が出ていました。その線を1回路ごとクランプメーターで挟んで漏れ電流測定します。測定する時は1本ずつではなく3本全部挟んで測定します。漏れ電流が多い回路がわかったら、電気図面を見て、その回路がどこに行っているのか確認します。3階に行ってる事がわかりました。3階に行って各分電盤をクランプメーターで測定していきます。悪い分電盤がわかったら、その分電盤の中にあるブレーカーを1個ずつクランプメーターで挟んで調べていきます。ついに判明しました。空調機のブレーカーが悪いみたいです。空調機のブレーカーをOFFにして復旧しました。後日、業者に空調機を修理してもらいました。

 

 

私が一番多く経験している発報

私の勤務中に一番よくある発報は、警報機セットミスの発報が多いですね、1ヶ月に1回はあります。夜、仮眠している時にこの警報でよく起こされます。テナントの一番最後に帰る人が扉を施錠せずに警報機をセットして発報します。テナントの人は警備システムの事を理解している人は少ないみたいです。

管理室で鳴る警報は、だいたいこんな感じです。最初はどういうふうに対応すればわからないと思いますが、他の人の対応や過去の対応を参考にして下さい。発報した時に他の人はどんな行動を取っていたのか、知っていれば落ち着いて行動が出来ると思います。がんばって下さい!